硬膜穿刺後頭痛(PDPH) 続き

抜釘の手術をするには、また麻酔をする必要があります。

硬膜穿刺後頭痛(PDPH)は、その既往があるひとは次の腰椎麻酔でも再度発症するリスクが高いと言われています。

いかにしてそれを予防するか。

まずは、腰椎穿刺のときに使う針はなるべく細いものを使います。

そして一番有効なのは、一般的な穿刺針ではなく、ペンシルポイント針を使うことです。

一般的な穿刺針の先は斜めに竹を切ったような形をしていますが、ペンシルポイント針は尖った鉛筆のような先になっています。

それを使うと、硬膜穿刺後頭痛(PDPH) の発生頻度は劇的に抑えられます。

 

今回の抜釘手術にあたり、主治医の先生にこのペンシルポイント針を使ってもらえないかとお願いしたのです。

主治医の先生は、この針のことは知らなかったようでした。

しかし、いろいろ調べてくれて、資料も見せてくれました。

pencilpoint_needle
     株式会社ユニシス カタログより

もちろん使った経験もなく、むしろ慣れない針ということで上手く穿刺が出来ない可能性もあると言われました。

しかし、あの辛い思いは二度としたくないという気持ちから、是非にとペンシルポイント針をお願いしたところ、快く承諾してくれました。

  
  
  
そして、抜釘手術となりました。

麻酔の針は、ペンシルポイントで細いタイプ。

初めて使う針ということに加え、細いタイプだと腰が弱く使いづらいのですが、そこは流石です。

一発で入れてくれました。

抜釘手術も無事終了、病室に戻りました。


  
  
ただ、前回と同様に麻酔薬の影響で嘔吐が頻発。

抜釘手術なんてするんじゃなかったと後悔しながら、オエッ オエッ と翌朝まで繰り返していました。

 

しかし、太陽の光が病室に差し込んで来た頃、嘔吐は治まってきました。

この太陽光が、希望の光に思えたのでした。
  

でも、これからPDPHという第二波が来るかもしれない・・・

不安がよぎります。
  
  

 
外の道路には自動車も増え始め、病棟の廊下からも物音が多く聞こえるようになりました。

おそるおそる、45度とは言わず30度、上半身を挙上してみました。

 

大丈夫かも。

 

徐々に挙上角度を大きくして行きました。

頭痛は少しはあるものの、前回とは比べものにならない程 楽でした。

そして、なんとその日に退院することが出来たのでした。

 

 

  
  
硬膜穿刺後頭痛(PDPH) は若い女性に多いため、ペンシルポイント針は産科麻酔でも非常に有用で、アメリカ麻酔学会も勧めているようです。
  

自分が医者として、普段は患者さんに

”ブログでの個人の経験談や感想は信じてはいけない”

と言っています。

けれどここでは、

PDPHの既往があり、次のお子さんを出産する予定のママたちにひとこと言いたいのです。

もし麻酔が必要なときには、ペンシルポイント針を使ってもらえないか主治医にお願いしてみてはいかがでしょうか と。

コメントを残す